春山合宿:剱・立山
山に感謝、仲間に感謝

期日

    2014年5月2日(金)~6日(火)

メンバー

剱岳GP:I藤、S水、M田、K石、Hn、Y井     立山GP:O田、O城、Y本i、Y田、N村ke、A南、S藤a

日程・登山行程

【1日目】5月2日(金)           20:00大分発・・・車で移動。2時間ごと交代しながら走る走る約1,000キロ    【2日目】5月3日(土)           10:00 立山駅周辺着・・駅周辺の無料駐車場に駐車    11:15 立山駅~(ケ-ブルカ-)~美女平~(高原バス)~室堂・・一句できた。「JAF割を さんざんほざいて カ-ド忘れる」           12:10 室堂タ-ミナル~雷鳥荘~雷鳥沢BC           15:30 雷鳥沢BC着・・夕方になり天気が回復。○男がいないから? 【3日目】5月4日(日)            3:00 起床 5:00 BC発・・剱・立山グル-プに分かれる。           15:00頃 立山組BC着           17:00頃 剱組BC着            ①剱岳GP(伊藤、清水、簑田、亀石、林、柳井の6名)             雷鳥沢BC-御前小屋-剱御前-前剣→剱岳山頂までの往復ピストン・・・行動時間12時間            ②立山GP(興田勝、大城、山本育、吉田、中村謙、阿南、佐藤彩の7名)             雷鳥沢BC-御前小屋-真砂岳-立山山頂-雄山神社-雷鳥沢BC・・・行動時間10時間   【4日目】5月5日(月)            6:00 雷鳥沢BC-雷鳥荘-室堂タ-ミナル(バス・ケーブルカー)-立山駅            9:30 立山駅発           16:00 岡山着。市内のホテルにて宿泊    【5日目】5月6日(火)   6:00 ホテル発           14:00頃 興田畳店着           15:00頃 大分着           往復2000キロの大移動でした。

コメント

   【立山レポ-ト:A南】    立山組(O田、O城、Y本i、Y田、N村ke、A南、S藤a)    25年度豊嶺会総会後の二次会で、GWは立山剱岳に行こうという声を耳にし、何も考えずに手を挙げていました。    しかしよく考えると、自分は高校時代山岳部でありながら、恥ずかしいことに2000mを越える山に登ったことがなく本格的な雪山も初めてで、    また装備も全くない状態でした....。    しかし、憧れの北アルプス!しかも、残雪期の立山に行けるチャンスはそうそうないと思い、装備一式購入の為、    我が家の財務省からなんとか予算を確保_(._.)_し、今回行けることとなりました。    山行では、行動初日から予定外のみぞれにうたれながらの行動&設営でしたが、夕食後には天候が回復し、夕陽に染まる立山をみて、    現実じゃないような不思議な感覚になりました。    翌日立山組は六人での行動でしたが、剱御前で剱岳組の大城さんが合流!(朝、雷鳥沢トイレにて尾てい骨を名誉の負傷した為)    前後をO田さんO城さんに挟まれ万全の体制で雄山を目指します!    しかし、真砂岳を過ぎたところでS藤さんが体調不良に....。    O田さんにザイルで結ばれ、まるで太郎次郎のように大走りを下ったそうな....    その後、富士ノ折立、大汝山、雄山と、立山を縦走し全員無事雷鳥沢に戻ることが出来き、O田さんとS藤さんに出迎えて頂きました。    しかし、2人から『富士ノ折立で1人滑落したみたいで!』と聞き、    ついさっきまで自分たちがいた所で事故があったことに一同ショックを隠しきれませんでした(・_・;)    まとめ    今回の山行で感じたことは、豊嶺会のチームワークです!    道中の運転、設営撤収ではみながカバー仕合、また下山する仲間を暖かく出迎えたりと、仲間を思いやる気持ちを大変感じました。    自分も豊嶺会の先輩方のように仲間を思いやれる立山みたいなビックな山男になりたいです(^_^)ゞ    次回は、どこに登りましょうかO田さん!? 【剱岳レポ-ト:Y井】    ・準備    総会の2次会でS水さんがポロっと言ったことで本当に行くことになってしまった剱岳!    調べてみて目にするのは「岩と雪の殿堂」やら「一般登山者が登る山で最も難易度が高い」やら様々な滑落のニュースなど恐ろしい話ばかり・・・    登山歴3年程度のぺーぺーがそんなとこ行っていいのかしら、いやでも行ってみたい、    いやでもまだ人生でやり残したことたくさんあるし(なぜか死ぬ前提)などいろいろ考えてしまいました。    しかし、そんな不安いっぱいで重くなった頭をあげると、そこには光り輝くベテランの先輩方の頭、いや、顔が・・・(ピカー)     S水さんの「まぁー大丈夫やろ」というふわっとした後押しもあり、ふわっと参加決定!    4月中旬には僕とH嬢、Y本さんはM田さん、K石さんに阿蘇五岳の根子岳西峰で    クライミングやロープワーク練習(確保、懸垂下降、プルージック、鎖場でのあれこれ)を兼ねた山行も実施してもらいました。    下山後にM田さんから「剱岳は根子岳ほどクライミング要素はないよ」と聞き、    「お、じゃあ結構楽勝かも」と思ったところで    K石さんから一言「でも剱岳ではアイゼン付けての行動だからね!」    あら・・・忘れてた!!笑    ・初日。室堂~雷鳥沢BC    写真には残っていませんが、室堂からスタートした時点では非常に天気が悪く、雨雪のなか雷鳥沢BCに着きました。    テン場では、みんなで一列に肩組んで地ならししたり、次の日に備えて手袋を濡らしまいと素手のまま震えたり、    バランス崩して隣テントの雪ブロックを倒して謝ったり、わいわい(?)しつつ設営完了。    夕方にはお昼の天気が嘘のような快晴。    テントから顔を出すと、他のテントの人たちもみーーんなテントから出てはしゃいでおり、    長い冬を越えて地上に出てきた動物のような気分でした。    ・いざ、剱岳。    剱岳への山行ですが、最初の剱御前小舎までの雷鳥坂の長いこと・・・    しかも小屋前でみんながささっとサングラスを装着する中、はい、やっちまいました。    持ち主に似てねぼすけなサングラスは一日中テントの中のザックで寝てましたとさ。    結局、雪目の怖さを前から後ろから横から聞かされてビビりあがったため、    目の前に広がる雪のフルコースを片目づついただきながら行動しました。    一方で雪のフルコースに食傷気味のH嬢、剱御前から一服剱までの急斜面の下りで、まさかの高所恐怖症が再発!?    あまりのへっぴり腰に普段おだやかなベテラン先輩からも    「しゃんしゃん歩かんか!」と激が飛びます笑    一応安全を考えてH嬢のハーネスにロープをつなぎコンテニュアス(コンテ)で行動。    そのあたりで源次郎尾根の方へ県警ヘリが飛んで行くのが見え、さらに緊張感が高まります。    次は平蔵の頭、コルにて岩のフルコース!    噂に聞くカニの横這いは噂通りの順番待ち。15分くらい待ったかな?    でも根子岳での練習や、普段からのクライミングのおかげで、横這いは意外とスムーズにクリア。    山頂に続く稜線は積雪のため幅1メートルも無く離合困難でヒヤヒヤ。    そしてとうとう山頂到着!BCを出て約6時間半!    山頂でみんなで握手してお互い讃えあいます。    実は山頂の景色とかよりも、同じ気持ちを共有するこの瞬間が僕は好きなのです。    しかし、北東には白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳、北西には富山湾、振り返ると剱沢の雪渓。    真っ白な雪面のキャンバスを走る尾根のいかつくごつごつした線や、    雪庇になりかけている稜線のなめらかで、あでやかで、たおやかな曲線美だったり!    もう、なんというか、たまりません!    こんな景色はほんと写真には収まらないですもんね。    そんな素晴らしい景色のフルコ~スをいただいた後は、つら~い下山の始まりです。    剱沢キャンプ場から剱御前小舎へ至る登りの1時間は特につらく、足元だけをみてなるべく顔をあげずに歩きました。    おまけに行動食と非常食を食い尽くしてしまい足りなくなり、M田さん、K石さんから恵んでもらう始末・・・    山頂から約5時間半で懐かしのBC到着。    立山組のみんなが迎えてくれ、用意してくれていたミルクティーのうまいこと!    山頂の景色も、下山の辛さも、うまいミルクティーも、すべては仲間がいるからこそ体験できるんだなーと改めて実感した山行でした。    ・まとめ    今回は食糧計画も若手会員に担当させてもらいました。    印象的だったのは買った商品を箱から出して中身のみにすると外箱だけでゴミがどっさり出たこと。    この作業をしなかったら45Lゴミ袋いっぱいのゴミをかかえて登り、下山時は持って帰るところだったなと、    前もって準備することの大切さを実感しました。    また、崩れやすい北アルプスの天候を自分の肌で体感することができたことも良い経験になりました。    M田さんが言っていたように今回はたまたま山が入ることを許してくれただけで、    初日の悪天候が二日目も続いていれば剱岳はあきらめなければならなかったことでしょう。    ぼくはまだ経験がないのですが、いつか「退く勇気」を学ぶことがあると思うので、その判断を見誤ることのないようにしたいです。    ・あとがき    こうやってまとめてみると、ほんと山って人生の教訓みたいなものを教えてくれますね。    もうけっこういろいろな山に教えてもらっているのに、役立てられているのか不安ですが笑    これからも「山に感謝、仲間に感謝」しながらいろいろな山行に励みたいと思います。    みなさんお疲れ様でした

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