豪雪の鶴見岳北谷

2014年2月16日(日)  鶴見岳:北谷

【メンバ-】
  9名  興田(か)・伊藤・清水・野上・林・中村(け) 会員外3名

【登山行程】
  9:00 P出発・・10:20 鶴見岳北谷取り付き・・14:00 小休憩・・18:38 山頂到着 休憩・・21:20下山


【コメント】
  2月初めのメールで『国東の並石耶馬へ行きましょう』と募集がかかりましたが、数十年ぶりの積雪量が見込めた16日、 目的地が鶴見岳北谷へ急遽変更になりました。
  北谷というのは、杵築方面から鶴見岳を見ると、この季節白い龍が山頂に真っ直ぐ登っているように見える見るからに人が通るとは思えない谷です。 鶴見岳最短コースにして最難関コース! 当初からここが山行目的地なら私は間違いなく参加表明していないでしょう。

  北谷は昨年1月も会のHP報告に上がっていますが、今回は想像以上の積雪量だったようで、 多くの大岩が雪に埋まって見えない様子に過去を知るベテラン勢も驚きを露わにしていました。
  初っ端から膝上のラッセルを強いられ、最初の高巻き、 I藤氏 S水氏による難所のルート工作もまずはルート上の雪を払い落としながら弱点を探している様子で、 下で待っていると掃除された雪や氷が大量に降ってきました。
  ルートが開かれ、プルージックとアンザイレンで次々に登っていきます。(みんなどうやってここを登ったんだろうと悩む場所がたくさん。。。)
  1歩足を滑らすと数秒で取り付きの林道まで滑り落ちちゃいそうなソチオリンピックジャンプ台も真っ青な雪面に目を奪われつつ、 慎重にアイゼンを効かせながら歩きます。(それにしても雪山って最高に綺麗。)

  山頂にあるアンテナがすぐ近くのように感じる3ヶ所め最後の核心部手前は、胸の高さはある積雪が待っていました。 とても難儀したラッセルが終り、急傾斜ヤブコギ系木登りの先に現れたのは・・・またしても絶壁。
  ピッケルとアイゼンの前歯に体重を乗せ、崩れないことを願いつつ時折顔を出している小さな木の根っこにも頼りながらよじ登りました。
  (今思い返すとよくまぁ1歩を踏み出せたことだと思える景色が数多く浮かんできます。)

  雪面急傾斜での休憩の取り方、安全で効率的な歩き方、道具の使い方などを習いながら、 鶴見岳での濃い一日が暮れていき、山頂に着くと眼下には別府湾沿いの夜景や梢についた氷がヘッドライトの光で美しく煌いていました。
  満月から見守られながらトレースのある登山道を下り、火男火売神社で感謝を捧げました。

  登り始めからの連続ラッセル、ルート工作、安全確保等々、ありがとうございました!そしてみなさま大変お疲れさまでした。 (緊張の連続でしたが鶴見岳の懐深くに入らせていただきとーっても楽しかったです♪)
  遅くなった下山に暖かい飲み物を用意して寒い中待っていてくれた会長とO&Y氏3名の顔を見た途端、豊嶺会のありがたさが身に沁みました。
  私自身の反省点といえば、ザイルワークやその他道具の取り扱いがグローブをしたまま巧く出来なかったことです。 少しでも滑らかに出来るようになっておきたいと深ーく感じました。
  幸か不幸かまたひとつ逞しくなった気がするのは気のせいでしょうか。(野上)
写真クリックでアルバムへ(提供:伊藤、清水、中村)
inserted by FC2 system